治療を受けるうえでの注意事項
 当院は「血液循環療法」(指先で血液循環を良くする治療法)を施術します。マッサージや指圧とはやり方が違います。強くもんだり押したりしません。あくまでもソフトに優しく押圧する手技を使い、患部と全身及び腹部の血液循環を良くするやり方です。血液循環を良くすることで患部の悪い血液を除去し新鮮な血液を供給して自然治癒力を促進する自然療法です。従って、良くなり方は人それぞれ違いがあります。自然治癒力が弱っている方や慢性化している方は治る力も弱く時間がかかります。
1) 好転(自然治癒)反応について(瞑眩反応ともいう)
治療の後、一見悪くなったような症状が出ることがあります。それは体が治ろうとして出す好転(自然治癒)反応で、心配ありません。むしろ治療が効いてきた証拠ですから喜ぶべきなのです。不快な症状とは自然治癒力が働いて治ろうとするときに出す反応なのです。薬などで症状を抑えているほど激しく出る場合があります。この様な症状が出てしまってから良くなっていきます。
好転反応の症状
身体がだるい、頭が重い、眠い、身体が痛い、眩暈がする、下痢をする、便秘になる、目がしょぼつく、身体がしびれる、湿疹ができる、身体が痒い、熱が出る、汗が出る、ボロが出る、目が痛む、一時ふとる、フケが出る、一時生理の出血が多くなる、生理時の血が黒くなる、トイレが近くなる、黒い便が出る、痔が一時悪くなったように出血する、鼻血が出る、皮膚からアカが出る、耳垢が出る、一時的に血圧やコレステロール値が上がる、その他
2) 症状の戻り
 最初に治療を受けると症状が軽減、消退します。これは血液循環が良くなったからです。しかし、今まで悪い状態で維持されてきてますから、また元の状態に戻ろうとします。人によって違いがありますが、ひどく慢性化した方は翌日や2~3日後にまた治療前と同じような症状に戻ります。この様な場合は、症状が戻る前に治療を3~5回位継続していくと戻りの間隔が延びてそのうち戻らなくなります。
3) 慢性化とは
 ただ長い経過を経たものだけでなく、過去に症状を抑える治療(対症療法:鎮痛剤などの薬物やマッサージ、指圧)を受けてきた方は、症状が抑えられて出なくなった(感じなくなった)だけなのです。決して完治していたわけではありません。そこに血液循環療法を受けると「体は正常に良くなろう」と反応(自然治癒反応)してまた症状が出てきます。循環が良くなれば抑えられていた神経が甦り、また痛みを感じるようになったりします。過去にマッサージなどを習慣的に受けてきた方ほど次から次と過去の不快な症状が出ます。しかしこれは正常に治っていく過程で出る症状ですから、我慢して治療を続けると良くなっていきます。体は正直に反応しているだけなのです。
                                                   血液循環療法協会 大杉治療院院長